先日、カウンターに初めていらっしゃった女性のお客様に、こんなことを聞かれました。
「ワインバーって、詳しくないと恥ずかしいですか……?」
その言葉がずっと頭に残っています。もちろん答えは「ぜんぜん、そんなことないですよ」なのですが、それだけじゃ伝わらないなと思って、この記事を書くことにしました。
畑大好き店長の山田です。ワイン食堂シャンティは、静岡県清水区で14年間、フレンチビストロのスタイルで料理とワインをお出ししてきた小さなお店です。カウンター6席、テーブル席合わせて16席の、住宅街の中にひっそりとある「隠れ家」みたいな空間です。
今日は、初めてご来店される方に「正直、最初はこれを頼んでほしい」というメニューと、ワインの選び方の裏側をお話しします。難しい知識はまったく必要ありません。ただ、少しだけ「なぜこうしているか」を知ってもらえると、食事の時間がぐっと豊かになると思うんです。
こんな方におすすめ
- ✅ ワインバーに初めて行くので何を頼めばいいか迷っている方
- ✅ ワインは好きだけど、翌日の頭痛や胃もたれが気になっている方
- ✅ 清水区で「外さない大人の夜ごはん」を探している方
- ✅ 地元の食材や生産者のこだわりを感じながら食事をしたい方
- ✅ 一人でも、友人とでも、ふらっと立ち寄れるワインのある場所を探している方

「何を頼めばいいですか?」に、正直に答えます
初めてシャンティにいらっしゃったお客様に、私が真っ先におすすめするのは「パリのお惣菜屋さんのサラダ」です。
名前だけ聞くと「サラダか……」と思われるかもしれません。でもこれ、実はお店の哲学がぎゅっと詰まった一皿なんです。契約農家さんからその日に届いた旬の野菜を、少量ずつ何種類も丁寧に調理して盛り合わせた、フランスのビストロでいうところの「アシェット・コンポゼ」スタイルのオードブルです。
なぜこれを最初に頼んでほしいかというと、ここにシャンティの「今日の状態」が全部出るからです。今週どんな野菜が入荷したか、旬はどこにあるか、私が畑でどんなハーブを育てているか——それが皿の上に正直に反映されます。私自身、清水区の契約農家さんの畑にお邪魔したり、自分でバジルやナスを栽培したりしながら、14年間ずっとこのスタイルを続けています。
そしてこの一皿に合わせるワインとして、最初の一杯はグラスワイン(白または軽めの赤)をおすすめしています。「何が好きですか?」と聞いて、「よく分からない」という方には、まずその日の野菜に合うものを私が選ばせてもらっています。難しい名前を覚えなくていいです。「おいしい」と感じてもらえれば、それがすべてです。
実はワインの選び方に、ひとつだけこだわっていること
シャンティでは、できるだけ自然派ワイン(ナチュラルワイン)を中心にラインナップしています。これ、お客様にあまり前面に出してこなかったのですが、実は私が一番気にかけていることのひとつです。
なぜかというと、以前から「ワインを飲むと翌日頭が痛くなる」というお客様が少なくなかったからです。添加物が多いワインや、製造過程で酸化防止剤(亜硫酸塩)を大量に使ったものは、体への負担が出やすいと言われています。自然派ワインは、ブドウ本来の力を生かして醸造されているものが多く、体への馴染み方が違うんです。
もちろん個人差がありますし、飲み過ぎはどんなワインでも体に響きます(笑)。でも、「ここで食べると、次の日体の調子がいいんだよね」と言ってくださるお客様が何人もいらっしゃって、私自身もそれがうれしくて、ますます自然派ワインへの比重が高まっていきました。
初めての方には、まず一杯だけ飲んでみて、翌朝の体の感覚を確かめてほしいと思っています。「あ、なんか違う」と感じてもらえたら、私にとってこれ以上の喜びはありません。
✓ ここまでのポイント
- 最初の一皿は「パリのお惣菜屋さんのサラダ」——契約農家の旬野菜が全部入った、シャンティの今日の状態が分かる一皿です
- ワインは自然派を中心にセレクト。翌日体に残りにくい飲み心地を大切にしています
- 「何が好きか分からない」でOK。その日の料理に合わせて店長が提案します
続けて頼むなら、この2品を知っておいてほしい
もしディナーで2〜3品楽しみたいという方には、次の2品をぜひ。
ひとつは「岡村牛の赤ワインとろとろ煮込み」。富士山のふもとで育った静岡県産ブランド牛「岡村牛」のスネ肉を、赤ワインで4時間かけて煮込んだ、シャンティの看板料理です。2年連続で金賞をいただいた一品で、これを食べにわざわざ車で来てくださるお客様もいます。箸でほろりと崩れる柔らかさ、ワインとフォンの旨味が溶け合ったソース——ぜひ赤ワインと一緒に味わってほしい一皿です。
もうひとつは「TEA豚ハンバーグ」。清水区で育ったお茶豚(TEA豚)を使ったハンバーグで、お茶を飼料として育ったブランド豚ならではのさっぱりとした旨みが特徴です。地元の食材を食べることで、知らず知らずのうちに生産者さんを応援できる——そういう食事の形が、私がずっと大切にしてきたことです。
「地元の良いものを食べてもらいたい」という気持ちで2012年にシャンティを開いてから、14年間ずっとこの思いは変わっていません。岡村牛もTEA豚も、ネットワークを築くのに何年もかかりました。でもそのぶん、胸を張ってお出しできる食材です。
「初めて」が「いつもの店」になる瞬間のこと
シャンティは、カウンター席が6つある小さなお店です。ここに座ると、調理の様子が見えて、私と話しながら食事ができます。一人でいらっしゃる方も多くて、仕事帰りにふらっと立ち寄って、グラスワインを一杯飲んで帰る、という使い方をしてくださるお客様もいます。
初めてご来店のお客様に「こんなところにお店があったんだ!」と言っていただくことが多いです。住宅街の中にあって、外からは少し分かりにくい場所なのですが、それがかえって「隠れ家みたいで好き」と言ってくださる方もいて、清水区のこの立地が気に入っています。
「住宅街を少し入ったところで、こんなところにお店があったんだ!といった印象。接客、味も満足度が高い」
食べログ口コミより(2024年11月)
「ここで食べると、次の日体の調子がいいんだよね」
食べログ公式PRに記載の女性客の声
こういう言葉が、私にとっての一番の励みです。知識がなくても、ワインが詳しくなくても、「おいしかった」「なんか体が軽い」「また来たい」——それだけで十分です。
初めての方が「いつもの店」と呼んでくださるようになるまでに、シャンティでは時間がかかりません。カウンターで一度話してみれば、あとは自然とそうなっていきます。14年間、そんなお客様との関係を積み重ねてきたお店です。
まとめ:まず「パリのサラダ」と「グラスワイン一杯」から
長くなりましたが、結論はシンプルです。
初めてシャンティにいらっしゃるなら、「パリのお惣菜屋さんのサラダ」と「グラスワイン(白か軽い赤)」から始めてみてください。知識は要りません。「何が好きか分からない」と正直に言ってもらえれば、その日の食材に合わせて提案します。
桜橋駅から徒歩10分、清水区西高町の住宅街の中にひっそりある小さなお店です。月・火・金・土・日・祝日のランチとディナー営業(水・木はお休み)、駐車場も2〜4台ご用意しています。
ご予約・気になることがあれば、お気軽にご連絡ください。LINEからでも、電話でも、どちらでも大丈夫です。皆さんのご来店を、カウンターでお待ちしています。
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