「フレンチって、なんだか格式が高くて緊張しそう…」——清水区にお住まいの方から、こういった声をよく聞きます。ナイフとフォークの使い方を気にしながら、シェフの顔色をうかがいながら食べる、そんな体験を想像していませんか?
じつは、フレンチにも「ビストロ」というカジュアルなスタイルがあって、パリの街角に必ずひとつはある、気取らない食堂のような場所です。シャンティを開いて14年、私が一番大切にしているのも、この「肩肘張らずに、美味しいものを、好きな人と食べる」という感覚です。
今回は、清水でカジュアルフレンチを初めて楽しむ方にも、何度か来てくれているけれど「もっと使い倒したい」という方にも役立つ、7つのコツをお伝えします。
こんな方におすすめ
- ✅ フレンチは敷居が高いと感じていたが、一度試してみたい方
- ✅ 清水・静岡市内で記念日や女子会に使えるお店を探している方
- ✅ ワインが好きだけど翌日の頭痛が気になる、という方
- ✅ 地元の食材にこだわった料理を食べたい方
- ✅ 子連れや家族でも気兼ねなく入れる洋食店を探している方

コツ①「コース」より「アラカルト」から入ると気楽
フレンチというとフルコース一択、というイメージがありますが、ビストロスタイルの店では単品(アラカルト)注文が基本です。シャンティのディナーでも、アラカルトから好きなものを2〜3皿選ぶだけで十分に楽しめます。
たとえばある日のテーブルでは、「パリのお惣菜屋さんのサラダ」からスタートして、メインに「TEA豚ハンバーグ」を選び、グラスワインを1杯——というシンプルな構成で2時間ゆっくり過ごしていかれたお客様がいました。コースを頼まなくても、十分に「ビストロの夕べ」になります。
慣れてきたら、「岡村牛の赤ワインとろとろ煮込み」など、季節コースにしか登場しない一皿に挑戦してみてください。富士山岡村牛のスネ肉を赤ワインで4時間かけて煮込むこのメニューは、2年連続で金賞を受賞した、シャンティの看板料理です。
コツ②「何のワインを頼めばいいか」は店主に聞くのが一番早い
ワインリストを渡されて固まってしまう——これ、誰もが一度は経験することだと思います。カウンターに座って「今日は魚系のものを食べたいんですが、合うグラスワインありますか?」と一言聞いてもらえれば、それだけで話が弾みます。
シャンティでは、自然派ワインを中心にグラスで数種類用意しています。「自然派って何?」という方へ簡単に説明すると、農薬や化学肥料をできるだけ使わずに育てたブドウで造られたワインのことです。添加物が少ない分、体への負担が軽いとも言われています(ワインの酔い方・翌日への影響については個人差がありますが、常連のお客様から「ここのワインは次の日がラク」という声をいただくことが多いです)。
ワインの知識は全くなくて大丈夫。「赤か白か」「重いか軽いか」「あまり飲めない」、そのくらいの情報を教えてもらえれば、その日の料理に合うものを一緒に考えます。
コツ③「翌日に響かない」食事の選び方を知っておく
フレンチは美味しいけれど、脂っこくて翌日に残る——というイメージも根強いですよね。ただ、これは「どんな食材で、どう調理するか」によって大きく変わります。
シャンティでは、契約農家から仕入れた野菜をたっぷりと付け合わせに使います。肉や魚は地元の良い食材を少量、野菜を主役のように盛り付ける「少量多品目」のスタイルが基本です。私自身が畑でバジルやナスを育てている関係もあって、野菜への愛着は人一倍あります(笑)。
「ここで食べると、次の日体の調子がいいんだよね」
食べログ公式PR掲載・女性客の声
この言葉は、料理人として14年間でいただいた言葉の中で、最も嬉しいもののひとつです。美味しさと体への優しさが両立できている、ということですから。
✓ ここまでのポイント
- アラカルトから気軽に始めると、フレンチの敷居はぐっと下がる
- ワイン選びは遠慮せず店主に聞くのがいちばん。自然派ワインは体に優しいと感じるお客様も多い
- 野菜たっぷり・少量多品目のスタイルが「翌日に残らない食事」につながっている
コツ④「食材の産地と顔」を気にしてみると、料理がもっと美味しくなる
シャンティで使っている主な食材には、それぞれ「物語」があります。
- 富士山岡村牛:静岡県産のブランド牛で、肉質の繊細さと旨味の深さが特徴。スネ肉を4時間煮込む「赤ワインとろとろ煮込み」は、その良さを最大限に引き出す調理法です。
- TEA豚(お茶豚):清水区ゆかりのブランド豚。お茶を飼料に与えて育てるため、臭みが少なくあっさりした味わいです。TEA豚ハンバーグは子どもから年配の方まで喜んでいただける一皿。
- 契約農家の野菜:「誰が作ったか分かる野菜」を使うことで、食材への信頼感が全然違います。旬の時期に最もおいしい野菜を使うため、同じメニューでも季節によって味わいが変わります。
- 清水市場直送の魚:毎朝仕入れるため、その日の状態で最もおいしい魚をメニューに組み込みます。由比の桜えびが旬の時期には、ぜひ試していただきたい一品があります。
メニューを見るとき、あるいはカウンターで話すとき、「この食材どこから来てるんですか?」と聞いてみてください。話が広がりますし、食べながら「あ、静岡の農家さんが育てたんだ」と思うと、一皿の重みが変わってきます。
コツ⑤ ランチタイムの「ふわとろオムライス」から入るのも大正解
シャンティは昼と夜で顔が変わる店です。ランチタイムは「リトルヤミー清水店」として、ふわとろオムライスを中心としたカジュアルなスタイルになります。
ソースは、カレー・ハヤシ・クリーム・トマト・カルボナーラなど複数の種類から選べます。地元のテレビ番組でも複数回紹介されたこのオムライスは、子ども連れのご家族にも大人気です。ベビーカーでの入店もOKで、お子様メニューもご用意しています。
「美味しいオムライス!ローカル番組でも数回紹介されたダイニングバー」
食べログ口コミ(2026年1月)
「夜はちょっとハードル高いかな」という方は、ランチのオムライスから始めてみてください。同じ厨房から出てきた料理ですし、昼に気に入ったら夜のディナーへ、という流れで来てくれるお客様も実際に多くいます。テイクアウトもLINEから24時間注文できますので、気軽に試す最初の一歩にもなります。
コツ⑥ 記念日・人生の節目にはコースを事前に相談する
誕生日・結婚記念日・卒業・就職——そういった「一生に一度」の節目を、ただ外食で済ませてしまうのはもったいない、というのが私の正直な気持ちです。
シャンティでは、春には「春の一期一会コース」や「卒業生半額コース」など、人生の節目に合わせた季節コースを設けています。ホールケーキのご用意や花束のサプライズ対応も、事前にご相談いただければ一緒に考えます。16席・貸切20名以下の小さな店ですが、その小ささが「全員の顔が見えて、会話が弾む」場所を作っています。
静岡駅前の有名店はもう行き尽くした、という方に「こんな店があるんだよ」と連れてきてもらえると、いつも嬉しくなります。住宅街の中の隠れ家というロケーションが、むしろ「知る人ぞ知る」という特別感を生んでくれているようです。
「住宅街を少し入ったところで、こんなところにお店があったんだ!といった印象。接客、味も満足度が高い」
食べログ口コミ(2024年11月)
コツ⑦ LINE会員になると、店との距離がぐっと縮まる
28年の調理経験の中で実感してきたのは、「一番おいしい一皿は、一番信頼できる関係から生まれる」ということです。常連のお客様には名前も好みも覚えていますから、「今日は体調がすぐれなくて」と一言もらえれば、それに合わせた料理を出せます。
LINE公式アカウントに登録していただくと、季節のコース情報・グラスワイン1杯プレゼントクーポン・月1回のライブ演奏の告知など、会員限定の情報をお届けしています。テイクアウトのLINE注文も24時間受け付けています。クーポンで安くする、というよりも「この店の今を知る」ためのツールとして使っていただければと思っています。
InstagramやYouTube、このブログでも食材のこと・畑のこと・季節のレシピを発信しています。静岡新聞では毎月第一月曜日にレシピを連載中ですので、そちらも合わせてご覧いただけると嬉しいです。
まとめ:清水のカジュアルフレンチは、「知るほど楽しくなる」場所
7つのコツを並べてみると、共通点が見えてきます。「難しく考えすぎないこと」と「少しだけ店主・食材・ワインに興味を持つこと」、この二つだけで、フレンチビストロの楽しみ方は何倍にも広がります。
桜橋駅から徒歩10分、清水区西高町の住宅街に14年前に開いたこの小さな食堂は、サンスクリット語で「平和・安らぎ」を意味する「シャンティ」という名前を持っています。その名前の通り、ここに来てくれた方が少しでもほっとできる時間を過ごしてもらえることが、私の一番の願いです。
ランチのオムライスでも、夜のアラカルト1皿からでも、季節コースのご相談でも、まずは気軽にお声がけください。ご予約・お問い合わせは、お電話・公式サイト・LINEいずれからでもお待ちしています。
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