先日、常連のお客様からこんなことを言われました。「山田さんのお店に来るようになって、ワインへの見方がガラっと変わったんですよね」と。
開業して14年。私がシャンティを始めた2012年当時、清水区でワインを気軽に飲める店はほとんどありませんでした。「ワインって難しそう」「頭痛くなるから苦手」という声をよく聞いていたあの頃と比べると、今のお客様たちのワインとの付き合い方は本当に変わったなと感じています。
今日は少し立ち止まって、静岡・清水のワインバー文化がこの10年でどう変わってきたのか、そして当店シャンティがその変化の中でどんな場所でありたいと思っているか、店長山田の目線でお話しさせてください。
こんな方におすすめ
- ✅ 「ワインを飲むと翌日頭が痛い」という経験がある方
- ✅ 清水・静岡でゆっくりワインを楽しめる大人の場所を探している方
- ✅ 仕事帰りや2次会に、落ち着いた雰囲気のお店を探している方
- ✅ 地元食材と自然派ワインのペアリングに興味がある方
- ✅ 記念日や接待など特別なシーンで使えるワインダイニングを探している方

「ワインは難しい」から「自分に合うものを選ぶ」へ
開業当初、カウンターでお客様とワインの話をしていると、「銘柄とか産地とか、よくわからなくて」と遠慮がちにおっしゃる方がほとんどでした。当時の静岡のワインを取り巻く雰囲気は、どこかフォーマルで敷居が高いものでした。
それが少しずつ変わり始めたのは、2015年前後くらいからでしょうか。自然派ワイン(ナチュラルワイン)が少しずつ話題になり始め、「農薬を使わないぶどうで作った」「添加物が少ない」という情報が広まると同時に、「体に優しいワインがある」という認識が一般の方にも届くようになりました。
私自身が自然派ワインを積極的に仕入れ始めたのも、ちょうどその頃です。清水市場で魚を見立てる感覚で、ワインも「誰が、どこで、どんな考えで作ったか」を大切にするようになっていきました。
今では「山田さん、今日は体が疲れてるから重くないやつで」とカウンター越しに声をかけてくれるお客様がいます。ワインを「知識で選ぶ」から「自分の体と相談して選ぶ」時代になったんだなと、嬉しく思っています。
「翌日に残らないワイン」を求める声が増えた理由
ここ数年で確実に増えたのが、「おいしく飲みたいけど、翌日に残らないものを」というご要望です。特に40代後半から50代の女性のお客様に多く聞かれます。
更年期前後の時期に体調の変化を感じ始め、今まで普通に飲んでいたワインで翌朝胃もたれするようになった、という方が増えています。これは決して「弱くなった」ということではなく、体が「質の高いもの」を求め始めているサインだと私は思っています。
自然派ワインの多くは、亜硫酸塩(酸化防止剤)の添加量が少なく、ぶどうそのものの発酵力で作られています。全てのナチュラルワインが体に優しいかというと一概には言えませんが、少なくとも「添加物が少ない」という点で、体への負担が軽減されるケースは確かにあります。
当店では、フランス・イタリアを中心に、私が実際に飲んで「次の日すっきりしている」と感じたものを中心にグラスワインのラインナップを組んでいます。お客様一人ひとりの体調やその日の気分に合わせて提案できるのは、小さな店ならではの強みだと思っています。
「ここで食べると、次の日体の調子がいいんだよね」
(食べログ公式PRに記載の女性客の声)
この言葉を初めて見たとき、正直じんときました。料理だけじゃなく、ワインの選び方まで含めて「体の調子がいい」と感じてもらえているんだと思うと、14年間続けてきた意味を感じます。
✓ ここまでのポイント
- 静岡のワイン文化は「知識で選ぶ時代」から「体と相談して選ぶ時代」へ移行している
- 自然派ワインは添加物が少なく、翌日の体への負担が軽くなるケースがある
- 小さな店だからこそ、その日の体調に合わせたワインの提案ができる
シーン別:清水・静岡でワインを楽しむ場面の変化
ワインを飲む「場面」も、この10年でずいぶん多様になりました。かつては「特別な夜の飲み物」だったワインが、今では様々なシーンに溶け込んでいます。当店でよく見られる利用シーンをいくつかご紹介します。
【仕事帰りの一人ワイン】
一人でふらっとカウンターに座り、グラスワインとオードブルで30〜60分ゆっくりしていく方が増えました。「一人で入っても肩身が狭くない」「店主と話せる」というのが選ばれる理由としてよく挙がります。カウンター6席の当店は、まさにそういう使い方をしていただくために設えた空間です。
【記念日・誕生日のディナー】
夫婦での結婚記念日や、大切な人の誕生日に。静岡駅前の有名店を行き尽くした方が「清水で隠れ家的な店を」と探してたどり着いてくださるケースが増えています。事前にご相談いただければ、ホールケーキや花束の手配、サプライズの演出もお手伝いできます。
【少人数の接待・会食】
地元の経営者や管理職の方から「相手に特別感を出したい」という目的でご利用いただくことも多くなりました。「皆が知っている有名店」より「知る人ぞ知る良い店を知っている」という印象を相手に与えられる、と言ってくださる方もいます。岡村牛の赤ワインとろとろ煮込みは2年連続で金賞を受賞しており、食材のストーリーを交えてご説明すると、話題のきっかけにもなるようです。
【2次会・ゆっくり飲み直し】
別の場所で食事をした後、「もう少し飲みたい」という方にも使っていただいています。落ち着いた照明と静かな空間で、友人との会話を深める場所として。
「清水で2次会、ゆったり飲みたくて来店。店内は落ち着いた照明で、大人な雰囲気」
(食べログ口コミ・2025年10月)
地元食材とワイン、清水ならではのペアリング
ワイン文化の変化と並行して、「食材への関心」も確実に高まっています。「どこで採れた野菜か」「誰が育てた肉か」を気にするお客様が増えたのは、清水に限った話ではないかもしれませんが、地元食材への愛着が強いこの地域では特にその傾向を感じます。
私が14年かけて作ってきたのは、まさにその「地元食材のネットワーク」です。富士山の麓で育った岡村牛のスネ肉を赤ワインで4時間かけてとろとろに煮込んだ料理は、フランスビストロの技法と地元食材が出合った一皿です。お茶を飲んで育った清水区のブランド豚「TEA豚」も、名前を聞いただけでお客様の目が輝くことがあります。
私自身も店の裏でバジルやナスを育てています。畑に出るたびに「今日は何が使えるかな」と考えるのが楽しくて、それが料理のインスピレーションになることも多い。自分が土に触れながら食材のことを考える、その延長線上に「地元の生産者と繋がりたい」という気持ちが生まれてくるんです。
ワインも食材も、「誰がどこでどう作ったか」が分かるものを選ぶ。それが今の清水・静岡のワインダイニングに求められる価値だと、私は感じています。
まとめ:ワインバーに求めるものが変わった時代に
「ワインをかっこよく飲む場所」から「体と心に優しい時間を過ごす場所」へ。この10年で静岡・清水のワインを取り巻く文化はゆっくりと、でも確実に変わってきました。
シャンティという店名はサンスクリット語で「平和・安らぎ」を意味します。開業当初からずっと、この場所が誰かの「ほっとできる時間」になればいいと思ってやってきました。記念日でも、仕事帰りの一人ワインでも、娘さんの卒業祝いでも、どんなシーンでもその思いは変わりません。
次の日も体の調子が良くて、「また行きたいな」と思ってもらえる。そういう場所であり続けることが、この先10年も変わらない私の目標です。
ご予約・お問い合わせは、お気軽にどうぞ。事前にシーンやご要望をお伝えいただけると、その日のワインや料理の提案がより丁寧にできます。
📞 お電話でのご予約・お問い合わせ: 054-352-3769
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皆さんのご来店をお待ちしています。
ワイン食堂シャンティ 店長 山田

